日本神経学会は昨日(11月4日)、武田薬品工業が製造販売する血漿分画製剤(静注用人免疫グロブリン製剤)乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン(商品名献血グロベニン-I静注用2500mg、同5000mg)について、今年(2025年)10月分の出荷をもって出荷停止になったと発表した。(関連記事:「剤形改良・高濃度化血液製剤の承認を申請」) 同社は今回の措置の理由について、「定期的な製造プロセスの検証で確認すべき事象が発生し、原因究明を行っている。出荷再開の詳細はあらためて報告する」と説明。厚生労働省医薬局血液対策課および国内血漿分画製剤関連企業との協議に基づき代替供給される薬剤として、①同社のキュービトル20%皮下注、②日本血液製剤機構の献血ヴェノグロブリンIH10%静注、③KMバイオロジクス/帝人ファーマの献血ベニロン-I静注用、④CSLベーリングのピリヴィジェン10%静注および⑤ハイゼントラ20%皮下注-の5剤を挙げ、各薬剤が適応を有する効能・効果において代替使用を検討してほしいと呼びかけている。 代替供給の終了は来年2月の見込み。