PPIの長期使用は安全か?

ガストリン値,胃粘膜の萎縮の進展,ECL細胞の過形成への影響

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 プロトンポンプ阻害薬(PPI)の安全性については既に確立されているとはいえ,その長期使用によって起こるPPIによる高ガストリン血症とECL細胞の過形成,神経内分泌腫瘍(NET)や胃がんの発生との関係については,懸念が払拭しきれていないといえる。今回は,LundellらがPPIの長期使用による血清ガストリン値や胃の組織学的所見への影響を検討したシステマティックレビュー(Aliment Pharmacol Ther 2015; 42: 649-663)を紹介したい。

鈴木 秀和(すずき ひでかず)

慶應義塾大学 内科学(消化器)准教授。

1989年に慶應義塾大学医学部を卒業し,1993年に同大学大学院医学研究科博士課程修了 。同年に米国カリフォルニア大学サンディエゴ校研究員,2005年に北里研究所病院消化器科医長を経て,2006年に慶應義塾大学専任講師 ,2011年より現職。
2013年に同大学病院消化器内科診療副部長,同大学医学部学習指導副主任。
日本消化器病学会財団評議員,Rome委員会委員,日本ヘリコバクター学会理事,日本潰瘍学会理事,AGAフェロー,ACGフェロー。

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