【キーワード】急性HIV感染症

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 ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)感染後2〜4週ごろに見られる、発熱やリンパ節腫脹、咽頭痛、口内炎、肝障害、白血球減少などの一連の症状を指す。HIV感染者の50〜90%に認められるといわれるが、いずれの所見も非特異的であり、インフルエンザや伝染性単核球増多症、マイコプラズマ症と誤診されることが多い。

 急性HIV感染症に伴う症状は数週で自然に軽快する。その後、無症候期に移行し、数年〜10年以上の期間を経てエイズ発症に至る。ただし、中にはHIV感染後短期間で発症する人もいる。感染後早期にHIV検査を実施し、診断を確定させることが重要である。

(監修:琉球大学大学院感染症・呼吸器・消化器内科学講座准教授 健山正男氏)

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HIV感染診断向上に医師の教育が必要

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