即時型皮膚反応の発赤は何が原因?
帝京大学内科学講座呼吸器・アレルギー学教授 山口正雄
第2回は、読んでみて印象的であった研究の論文を紹介したい。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を皮膚に微量入れると15~20分で即時型皮膚反応が起こる。具体的には、中央部は膨疹、周辺部に発赤(紅斑)が見られる。膨疹の機序は、皮膚のマスト細胞におけるアレルゲンとIgE抗体の架橋刺激により引き起されたヒスタミン遊離反応であるということは多くの人が知っている。では、発赤はどのようにして生じるのだろうか。その解を示しているのが今回の論文(Clin Exp Allergy 1997; 27: 284-295)である。論文をお読みいただく前に、まずは以下の問いを。既に答えを知っている場合にはどうかご容赦いただきたい。
Q. 即時型皮膚反応における発赤の成立機序として正しいものはA~Cのうちどれか(図)
A. 皮膚のマスト細胞から放出されたヒスタミンにより発赤が生じる
B. 神経反射により皮膚のマスト細胞が少量のヒスタミンを放出し、発赤が生じる
C. 神経反射によって神経終末から放出された神経ペプチドにより直接刺激を受けた末梢血管が血管拡張を起こし、発赤が生じる
解答は文末の「研究のポイント」にて。
図. 即時型皮膚反応における発赤の成立機序として正しいものは?

(山口正雄氏提供図を基に編集部作成)
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山口 正雄(やまぐち まさお)
1987年東京大学医学部卒業。1989年同大学物療内科入局。1994年米国ボストンBeth Israel Hospital留学。1998年東京大学アレルギー・リウマチ内科助手、講師を経て、2009年帝京大学医学部内科学講座准教授、2011年教授。









