従来、小児を中心に診断されると考えられていた注意欠陥多動性障害(ADHD)。近年、成人でも多く確認されるようになり、その適切な診療を求めるニーズが高まっている。だが、非専門医にとっては縁遠い疾患であり、アプローチに二の足を踏んでしまうことも多い。成人期ADHDの診療を専門とする昭和大学精神医学講座主任教授の岩波明氏に、他の精神疾患と鑑別するこつや望ましい治療法について解説してもらった。