確率で考えるCOVID-19対策

痛風・尿酸財団理事 鎌谷直之

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 高齢者は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、以下ウイルス)に感染したとき、発熱などの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が疑われる症状を発現する確率が高く、若年者は発現する確率が低い。もともと高齢者はウイルスに感染していない場合でも、発熱などのCOVID-19が疑われる症状を来す確率は若年者より高いとも考えられる。本稿では、確率を用いてリスク別のCOVID-19対策を論じる。

鎌谷直之(かまたに なおゆき)

公益財団法人痛風財団理事、株式会社スタージェン会長

1973年東京大学医学部を卒業し、東京大学附属病院、日立製作所日立総合病院、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターなどで臨床医、研究者として膠原病、関節リウマチ、痛風、遺伝代謝病などの診療、教育、研究に当たる。

1979年4月から1982年3月まで米国カリフォルニア州スクリプス研究所に研究員として勤務し、抗白血病薬クラドリビンの開発に至った論文を発表、世界最初のがん抑制遺伝子MTAPの発見、MTAP欠損をターゲットにしたがんの個別化治療法の開発等を行った。

1998年から2008年まで東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター・センター長を務め、関節リウマチのコホートIORRA研究の指導、ゲノム薬理学に関する臨床研究、新しい高尿酸血症・痛風治療薬フェブキソスタットの臨床開発などを行う。

1989年4月から1990年3月まで米国ミシガン大学内科客員教授を務める。

2010年4月から2011年12月まで理化学研究所ゲノム医科学研究センター・センター長を務め、さまざまな疾患のゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った。これまでに600以上の論文を発表。

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