副腎不全Lancetセミナー(付録:ビン・ラディン殺害計画) 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする Lancet(2021 Feb 13; 397: 613-629)に副腎不全のセミナーがありました。著者はノルウェイ、スウェーデン、英国の医師たちです。一次性副腎不全は北欧に多いのだそうです。 副腎不全は、疑いさえすれば診断、治療は簡単です。副腎危機(adrenal crisis)を疑ったら検査結果が出る前に、即座のハイドロコートン100mgと輸液で救命できます。しかし副腎危機に至るまで診断できず死亡することも多いのです。特にステロイド投与患者で、嘔吐、下痢を起こした場合は、ステロイドを吸収できなくなりますから必ず副腎不全を考える必要があります。患者には副腎危機に備え次のようなカードを渡します。 「私は毎日コルチゾン補充が必要です。重病、外傷、嘔吐、下痢がある場合、ハイドロコートン 100mg静注、生理食塩水点滴をして下さい」 Lancet総説「副腎不全(セミナー)最重要点は下記18点です。 「倦怠、食欲不振、消化器症状」で副腎不全疑え!Na↓、小児でBG↓一次性で色素沈着 副腎不全はステロイド、麻薬、ケトコナゾール、フェノバール、オペプリム、ザイティガ、免疫チェックポイント阻害薬で起こる 一次性副腎不全は抗21-hydroxylase抗体測定(国内?)、糖質・鉱質コルチコイド両者補充 副腎不全でNa↓(84%)、TSH↑(52%)、K↑(34%)、cortisol<3.62μg/dL、ACTH 2倍以上 一次性副腎不全は糖質・鉱質コルチコイド両者必要。androgen必要性? 一次性は小児:先天性、思春期後:自己免疫、結核、HIV、成人:出血、がん、結核など 一次性の5割で橋本病、Graves病、1~1.5割1型DM、1割自己免疫性胃炎(VB12↓) 一次性(副腎由来)、二次性(下垂体性)、三次性(視床下部、ステロイド・麻薬投与) 二次性副腎不全は下垂体病変によるACTH欠損。軽症多い。二次性でフロリネフ補充は不要 尿崩症は下垂体腺腫で起こらぬ。頭蓋咽頭腫、髄膜腫、リンパ腫、転移がんを疑う PSL 5mg 3週で三次性副腎不全起こす コルチゾル分泌はコートリル換算15~25mg/日で午前5時から↑、午前8時最大で漸減、午前2時最低 一次性は糖質・鉱質コルチコイド両者と塩分補充、二次と三次性は糖質コルチコイドのみ補充 コートリル成人15~25mg/日、小児8~10mg/m2/日を2~4回/日分割、朝最大量。PSL避けよ(骨粗鬆症) 糖質コルチコイドのモニターにACTH濃度、cortisol濃度は妥当でない 一次性で鉱質コルチコイド↓は塩渇望、フラフラ、K↑、低血圧、浮腫。フロリネフ0.05~0.20mg/日を 副腎危機は検査(cortisol、ACTHなど)と同時にハイドロコートン100mg、生食1L/時開始 副腎不全で感冒、下痢、嘔吐などで成人ヒドロコルチゾン2倍量、小児30mg/m2/日を 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×