予防量の抗凝固療法はコロナに有益らしい

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

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© Adobe Stock※画像はイメージです

研究の背景:コロナ患者への抗凝固療法は今も論争中

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者では血栓形成が生じやすいことはよく知られている。肺塞栓症や深部静脈血栓症を併発していれば抗凝固療法が施される。が、血栓形成を確認しないまま抗凝固療法を予防あるいは「治療」目的で用いることが妥当か否かについては、現在も論争中であり決着が付いていない。

 今回は、その抗凝固療法を吟味したメタ解析を紹介する。既に複数のメタ解析が発表されているが、本稿執筆時点で最新のもの(と思われるもの)を用いた。僕が見逃したより新しい論文があれば、ご指摘いただければ幸いです。

Moonla C, Sosothikul D, Chiasakul T, Rojnuckarin P, Uaprasert N. Anticoagulation and In-Hospital Mortality From Coronavirus Disease 2019: A Systematic Review and Meta-Analysis. Clin Appl Thromb Hemost. 2021 Jan 1; 27: 10760296211009000./

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