【実践編】薬剤師のための健康行動科学/性格タイプ別アプローチ青色タイプ(内向・合理型) 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室 岡田浩 連載の第6回は「細かな質問をする患者さん」に対しどうアプローチするかがテーマです。意識の方向は内向きで、判断する際には合理的に論理的に考えるタイプです。クールで冷静な判断が特徴なので、クールブルーの「青色」タイプと覚えてください。薬局では、待合室では静かに読書をしていたり、置いてある製薬企業のパンフレットなどを読んでいることが多いです。投薬の際には、「よく効く糖尿病の新しい薬が出たって新聞に書いてあったんだけど...」と新聞の切り抜きを見せてくれるような患者さんです。このような性格タイプの患者さんに対し、どのようにアプローチすると良いかを解説します。 ケース6 細かな質問をする患者さん 50歳代女性。経口糖尿病治療薬のアマリール®(1mg×1錠)、メトグルコ®(250 mg×6錠)が処方されている。過去の薬歴には「CKDについて質問され、説明を行う」や、「薬情の内容について説明を求められた」といった記載がある。待合室ではいつも静かに読書されていることが多い。また、薬歴に「HbA1c7.2%」「アドヒアランス良好」「病態や検査値などよく理解されている」といった記述もある。 失敗例 NGワード、ピットフォール 「個人差もありますし、詳しくは先生に聞いてください」(・・・とごまかす) → 患者さんから、自分がよく知らないことを質問された場合に、問いにきちんと答えず、はぐらかしたり、論理的でない説明をすると、「青色」タイプの患者さんは他のタイプに比べ、薬剤師への信頼を失くしやすいです。薬局で配布する資料などに誤字があったりすると、資料全体を信用しなくなるのもこのタイプです。 「私の場合は...」→ 薬剤師個人の感想や体験を話してもあまり関心を持たないのも「青色」タイプの特徴です。「黄色」や「緑色」タイプの患者さんであれば、薬剤師の個人的な話には親しみを感じてくれることも多いのですが、「青色」タイプは内心「どうしてあなたの感想を私が聞かなきゃならないの?」と感じている可能性もあります。体験よりも、より客観的なデータなどを示す方が効果的です。 馴れ馴れしい態度→ 「青色」の患者さんは、少しよそよそしいと感じるくらい折り目正しい態度を取る患者さんが多いです。そのような患者さんに対し、親しみを込めたつもりで接すると、馴れ馴れしく感じ、困惑します。 では、どう対応すればいいの? 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×