怖がるなかれ、COPDへのβ遮断薬処方 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:β遮断薬論争は決着したはずだが、処方を怖がる医師が多い 循環器科的な適応があるにもかかわらず、慢性閉塞性肺疾患(COPD)があるからβ遮断薬を避けようという診療は、前時代的になりつつある(Thorax 2020; 75: 928-933)。 6,000例近いCOPD患者を解析した後ろ向きコホート研究において、β遮断薬の使用はCOPD全体で死亡率を低下させることが示されており(BMJ 2011 ; 342: d2549)、リスクが高い患者に対しては、その後のCOPDによる入院を減少させることも示されている(図;EClinicalMedicine 2019; 7: 21-26)。エビデンスに基づき、私も基本的にはCOPD患者でβ遮断薬の適応があれば処方するようにしている。 図. β遮断薬の有無による累積COPD入院 (EClinicalMedicine 2019; 7: 21-26) しかし、2020年の報告によると、急性冠症候群(ACS)発症の半年後にβ遮断薬を処方されていたCOPD患者は、たった56.6%だった(Respirology 2020; 25: 173-182)。つまり、処方医自身がかなり怖がっているという構図が見える。 今回は、心血管疾患を併発しているCOPD患者において、選択的β遮断薬の使用はCOPD増悪のリスクを減少させたというRotterdamコホート研究からの報告を紹介したい(ERJ Open Res 2021; 7: 00624-2020)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×