わが国初の「腹膜播種診療GL」が策定 エビデンスの確立が容易でない現状に一石 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 今年(2021年)8月、『腹膜播種診療ガイドライン2021年版』が刊行された。腹膜播種の原発巣は消化器や卵巣など多岐にわたるため、臓器横断的な観点からの議論が欠かせない。ガイドライン(GL)策定は困難を極めたものの、コロナ流行下にありながらウェブ会議で議論を重ね、実働わずか1年という異例の速さで編集作業が進められた。日本腹膜播種研究会理事長で同GL作成委員長の北山丈二氏(自治医科大学教授)は「腹膜播種は病変が微細で治療効果の画像評価が難しいケースが多いので、播種患者のみを対象とした臨床試験が少なく、確たるエビデンスに乏しい。そのため、予後改善の可能性がある治療に関する研究が進んでも広く普及するには至っていないことが多い。本GLはそうした現状に一石を投じ、予後の厳しい腹膜播種患者が少しでも恩恵を被れるようにと願うものである」と、国内初のGL策定に込めた思いを語った。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×