【在宅活動】私の在宅訪問活動記 「元気やからお薬いりません」 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ある日のこと。在宅で連携しているクリニックから、新規の訪問指示の処方箋FAXが来ました。初めて訪問するときは、まずは患者さんに電話して、訪問日時を調整しています。さっそく電話して、薬を持って訪問したいことを伝えると「私、元気やからお薬いりません」と一言。慌ててクリニックに連絡しましたが、訪問診療中でつながらない。埒が明かないので、患者さんのお宅に直接訪問してみました。 会ってもらえないことも覚悟のうえでお宅に訪問すると、とりあえず家には入れてもらえました。しかし、「こんな薬はいらない。私はお薬いりません」の一点張り。とりあえずその日は引き揚げました。 こうなると、患者さんの面倒を見ている方を頼るしかありません。クリニックに電話してキーパーソンを尋ねると、近隣にお住まいの娘さんとのこと。さっそく電話して経緯を説明し、娘さんから直接「薬局の方がお薬の件で訪問されるからその薬を飲んでほしい」と電話をしてもらえることになりました。その翌日。訪問してみましたが、娘さんの説得及ばず服薬拒否。どうにもならないので、娘さんのお宅に訪問して居宅療養管理指導の契約と重要事項説明をして、今後の対策を検討することになりました。 娘さんのお話では、数か月前くらいから認知症が進行して、周りの方々との付き合いも少なくなり、引きこもりがちになっていったとのこと。何とか認知症の進行を遅らせたいとの思いでクリニックに相談し、訪問診療となったそう。「訪問診療は拒否していないけれど、突然いろいろな方が家に来るようになったことでパニックになっているかもしれない」という話になり、まずは娘さんにお薬を持って行ってもらい、情報収集してもらうことを処方医に確認して、ようやくスタートしました。 その後は、娘さんの働きかけでお薬を服用するようになり、少しずつ症状の改善が見られ、訪問させてもらえるようになりました。服薬拒否から始まり、キーパーソンへの介入依頼の調整などイレギュラーな対応が多い印象的な事例でした。 ただ今、在宅活動中! 急な階段。ラコール®400mL × 12バッグを5ケース運びました。 ↑と同じ経験があります。患者さんのご家族に「薬剤師さんがこんなに重労働だと思いませんでした!」と言われました。 患者さん宅から引き上げたお薬です。この薬と訪問医の薬を一包化して、患者さん宅にセットしにいきます。 [PharmaTribune 2014年7月号掲載] 【前の記事】24時間対応ー4 【次の記事】在宅活動の訪問指示1 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×