【在宅活動】初回訪問時の失敗談 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする Q22.初回訪問時の失敗談や印象深いエピソードを教えてください 他院からの処方薬の確認漏れ ケアマネから主治医の処方箋が出るからと依頼を受け、処方箋のFAXが届き、出かけていきました。そのほかの科を受診していることも知らされず、患者さんも何も言わなかったため、主治医の薬だけお薬カレンダーにセットして帰ってきました。その後、患者家族から「薬が少なくなったが飲まなくていいのか」と電話があり、よくよく聞くと長期処方で他科から薬が処方されていることがわかり、あわてて伺ってご自宅にある残薬をセットしました。確認が不十分でした。 残薬処分は慎重に 使用期限が10年以上前の風邪薬や外用薬が出てくるなんてことは日常茶飯事です。下手に捨てるとトラブルになることもあります。以前、期限が切れていることを説明、納得したうえで処分したところ、数日後訪問したとき、ご本人が「薬がなくなってしまった」と探し回っていました。期限が切れているから処分すると説明したうえで廃棄したことをお話しすると激昂されました。認知症の患者さんで、処分したことを忘れていました。この経験を機に、慎重に患者さんの様子を観察しつつ、最終的に処分する方向で動いています。 適切でない管理,保管状況 窓口で「冷所保管です」、「飲み残しはありませんか?」と伝えていても、実際に見ないと現実はわかりません。湿布や外用薬はみなさん溜めこみがちです。残薬が多く、管理も適切ではありません。残薬の状況を医師に報告しても処方が続くことがあるので、根気よく言い続けて不必要な処方をなくしてもらっています。 いたるところに薬が配置 パーキンソン病の患者さんで、広い家のあちこちに薬を配置していました。どこで動けなくなるのかわからない、という不安があったのでしょう。食器棚の中から5年前の古い薬が出てきたり、という状態でした。「古い薬は変質しているかもしれないから」と説明して回収して廃棄し、一包化した薬すべてに調剤日を記載、ご本人が要望する「薬があって欲しい場所」(複数)に置いてきました。その後の訪問は、薬の置き場所をそれぞれチェックして服薬状況を把握するという、あまり例のない対応になりました。 鉢合わせ 診療所からFAXで訪問指示があり、薬歴のない患者さんだったので、診療所に連絡して住所、訪問日時を確認し訪問しました。初回訪問(だと思っていた)なので「介護保険証などを確認させてください」、「ケアマネさんは...」などと話していると、「お薬は今までも持ってきてもらっている」と患者さん。状況が把握できずにいたところに他の薬局のスタッフが来られました。もともと訪問していた薬局があったにもかかわらず、診療所の手違いでうちの薬局にも訪問指示の処方箋をFAXしてしまったことが原因でした。 警戒して家に入れてくれない場合 独居の認知症の方だと、家族が契約をしてくれても、ご本人が警戒して家の中に他人を入れることを拒否する場合があります。そのときは、「〇〇さん(息子さん)から頼まれて、お薬を持ってきました」と伝えて家の中に入れてもらっています。 [PharmaTribune 2014年10月号掲載] 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×