職業被曝の危険性をしっかり理解すべき

脊椎外科医・土方保和氏に聞く

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 X線透視装置は、整形外科や消化器領域に不可欠な検査機器の1つだが、一方で放射線被曝への対策が重要な課題となっている。近年では低侵襲手術の普及が進み患者の負担を飛躍的に軽減することが可能となったが、皮肉なことに、X線透視に伴う医療従事者の術中被曝リスクはさらに高まっている。北須磨病院(神戸市)脊椎・腰痛センター/京都大学大学院医療疫学分野の土方保和氏らは、所属する最小侵襲脊椎治療(MIST)学会の会員を対象に、手への直接被曝と爪甲色素線条(写真)および手荒れ発症との関連について検討した結果をEur Spine J2021年8月24日オンライン版)に発表。両者の関連が示唆されたことから、職業被曝の危険性に警鐘を鳴らしている。同氏に論文の概要や医療現場での職業被曝の実態などについて聞いた。

写真.母指に発症した爪甲色素線条

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