徹底比較! 改訂された国内外の喘息GL

GINA2021とJGL2021の共通点と相違点

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

毎年改訂のGINA、3年ぶり改訂のJGL、今年は同時改訂

 海外では年に1回、『Global Initiative for Asthma』(GINA)という喘息のガイドラインが改訂されている。10月には日本の『喘息予防・管理ガイドライン2021』(JGL2021)も3年ぶりに改訂され、発売された。今回はGINA2021とJGL2021の共通点と相違点を踏まえ、成人喘息におけるマネジメントについて考えてみたい(以下、薬剤の表記において「●●/●●」は配合薬、「●●+●●」は併用を示す)。

 まず、両ガイドラインの大きな違いは喘息の治療ステップである。JGL2021では治療ステップが1~4の4段階に分かられているが(表1)、GINA2021では1~5の5段階に分けられている。

表1. JGL2021における治療ステップ

32887_tab01.jpg

(JGL2021を参考に倉原優氏作成)

倉原 優 (くらはら ゆう)

国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科医師。2006年、滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院での初期研修を修了後、2008年から現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医、インフェクションコントロールドクター、音楽療法士。自身のブログで論文の和訳やエッセイを執筆(ブログ「呼吸器内科医」)。著書に『呼吸器の薬の考え方、使い方』、『COPDの教科書』、『気管支喘息バイブル』、『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、『ポケット呼吸器診療』(毎年改訂)など。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする