超高齢社会を迎えた日本において、心不全患者の増加傾向に変化の兆しは見えない。この状況が続くと近い将来、日本は心不全患者に対応する医療従事者や病床数が不足する、いわゆる「心不全パンデミック」の状態に陥ることが懸念される。こうした事態を打開するため、日本大学板橋病院心臓血管外科准教授の瀬在明氏は、心不全診療において新たな地域医療連携体制の構築に尽力している。医療用SNSであるMedical Care Station(MCS)などを活用し、来るべき心不全パンデミックに備える同氏の取り組みについて聞いた。