オミ株BA.2の特徴をデータサイエンスで解明

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研究の背景:デンマークではオミクロン亜変異株BA.2が一気に拡散

 南アフリカで発見された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株(variant)オミクロンは、一気に世界中に広がってしまった。さらに亜変異株(subvariant)が出現し、これはBA.2と呼ばれている(よって従来のオミクロンはBA.1とカテゴライズされた)。

 BA.1とBA.2の違いは、40程度の突然変異の違いである。特に、BA.1で特異的なスパイク部位の69-70の欠損が認められない(そのために「ステルスオミクロン」と呼ばれたりする)のが、BA.2の特徴だ。

 このBA.2が一気に拡散してしまったのがデンマークだ。今回紹介する論文は、BA.1とBA.2のデンマークでの広がりを吟味したものだ。ちなみに、デンマークではBA.1.1というもう1つのsubvariantも見つかっているが、臨床的意義は乏しい。

Transmission of SARS-CoV-2 Omicron VOC subvariants BA.1 and BA.2: Evidence from Danish Households. 査読前論文公開サイトmedRxiv 2022年2月27日オンライン版.

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