PD-L1高発現の未治療NSCLCへのアテゾリズマブ+ベバシズマブ 医師主導第Ⅱ相試験@Be Study 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 瀬戸 貴司 氏 田中 希宇人 氏 先生方のプロフィールはこちら 〔編集部から〕複数のがん専門医の視点による解釈をご紹介する本企画。第6回は、J Immunother Cancer誌に掲載された、PD-L1高発現非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)に対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法を検証する医師主導第Ⅱ相試験@Be Study(WJOG10718L)の結果に関する論文について、田中希宇人氏と論文の筆頭著者で国立病院機構九州がんセンター呼吸器腫瘍科の瀬戸貴司氏に解説いただきました。ぜひご一読ください。 【論文名】Phase Ⅱ study of atezolizumab with bevacizumab for non-squamous non-small cell lung cancer with high PD-L1 expression (@Be Study) 【出典】J Immunother Cancer 2022; 10: e004025 現行の『肺癌診療ガイドライン 2021年版』(日本肺癌学会編)では、PD-L1が高発現〔PD-L1(22C3)TPS※ 50%以上、もしくはPD-L1(SP142)TC(腫瘍細胞)3/IC(腫瘍浸潤免疫細胞)3〕かつドライバー遺伝子変異/転座が陰性のⅣ期NSCLCの一次治療においては、抗PD-1抗体ペムブロリズマブ単剤療法もしくは抗PD-L1抗体アテゾリズマブ単剤療法が最も強く推奨されている。 一方、ドライバー遺伝子変異陰性のNSCLCでは、化学療法+免疫チェックポイント阻害薬に抗血管内皮細胞増殖因子(VEGF)薬を加えることでより高い有効性が示されている。 また未治療の進行腎細胞がんに対するアテゾリズマブ+ベバシズマブの有効性および安全性について、アテゾリズマブ単剤を対照に検証した第Ⅱ相試験IMmotion150では、無増悪生存(PFS)中央値の有意な延長が認められた(14.7カ月 vs. 5.5カ月、Nat Med 2018; 24: 749-757)。加えて、同試験のサブグループ解析では、PD-L1 IC3(IC 10%以上)例における同併用療法の高い効果との関連が報告されている。 これらの結果を踏まえて、瀬戸氏らは、PD-L1高発現の未治療NSCLCに対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法を検証することを目的に、@Be Study試験を実施した。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×