日本におけるLong COVID

※画像はイメージです
研究の背景:COVID-19は「ケリがついた」のか
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をめぐる諸問題は、特に海外では「ケリがついた」問題として扱われようとしている。最近、米国のバイデン大統領が米国の『60 Minutes』(日本の『クローズアップ現代』的な番組)で「パンデミックは終わった(The pandemic is over)」と言っていたのが象徴的だ。ただし、バイデンは次のように続けている。「コロナについては、やるべきことがたくさん残っている(We still have a problem with COVID. We're still doing a lotta work on it)」、と。
President Joe Biden: The 2022 60 Minutes Interview [Internet]. [cited 2022 Sep 27].
その問題の1つが、Long COVIDだ。Long COVIDは急性感染症であるCOVID-19後に一定の割合で発生する慢性的な現象だ。僕もときどき遭遇するし、現在も外来で診療している。若くてリスクの低い層の感染は、「ほとんどの場合」大きな問題なく終わるが、ロシアンルーレットのように少数の感染者を苦しめるのがLong COVIDである。米国でも今後、コロナへの感染を許容し、看過するのであれば、当然増え続けるであろうLong COVID患者の問題が深刻なものになりかねない。
では、日本はどうか。日本からLong COVIDに関する学的情報が発信されることは多くない。まあ、新型コロナ関連の発信全般において日本のプレゼンスは高くないのだが、その理由については本連載(「日本からもコロナの臨床データを!」、「コロナの『波』でDNRの取られ方に差」)で既に述べた。
そこで、今回紹介する論文は、日本におけるLong COVIDの疫学研究である。
Sugiyama A, Miwata K, Kitahara Y, Okimoto M, Abe K, E B, et al. Long COVID occurrence in COVID-19 survivors. Sci Rep 2022 Apr 11; 12(1): 6039.
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岩田 健太郎(いわた けんたろう)

1971年、島根県生まれ。島根医科大学卒業後、沖縄県立中部病院、コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院、アルバートアインシュタイン医科大学ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学大学院医学研究科教授(微生物感染症学講座感染治療学分野)・神戸大学医学部付属病院感染症内科診療科長。 著書に『悪魔の味方 — 米国医療の現場から』『感染症は実在しない — 構造構成的感染症学』など、編著に『診断のゲシュタルトとデギュスタシオン』『医療につける薬 — 内田樹・鷲田清一に聞く』など多数。
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