速報!オミクロンのブースターはどれがいい? 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ※画像はイメージです 研究の背景:4回目接種にはオミクロン株対応型か従来型ワクチンか 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンは、従来型、オミクロン(BA.1)対応型、オミクロン(BA4/5)対応型と、次々と新しいタイプが登場し、 「で、結局、どうすればいいの?」 という至極まっとうな疑問を多くの人に与えている。僕自身も持っている。なにしろ具体的にどうすればよいのか、データがほとんど存在しないからだ。ちなみに僕は、今年(2022年)8月にモデルナの従来型ワクチン(4回目)を接種してもらったが、「目の前にそれが提供されていたから」というのが唯一の理由である。 m-RNAワクチンは新型コロナ感染対策の切り札となった。非常に効果が高く、感染防御、重症化予防などさまざまな効果があったからだが、ウイルスの変異体が出現したため、その効果は相対的に落ちていた。それはオミクロン株の流行で、特に顕著となった。よって、新しいワクチンをデザインせねばならなかったのだが、この「オミクロン対応型」ワクチンがどのくらい効果を示すのかはよく分かっていない。 BA.1対応の2価ワクチンについては、4回目のブースターとして接種した場合、BA.1のみならず、BA.4やBA.5、さらにはアルファ株やデルタ株といった既存の変異株についても、従来型ワクチンよりも高い中和抗体をもたらしている(野生株については両者の比較はなし)。ただし、この研究はランダム化した試験ではない。BA.4、BA.5についてはほとんどデータがないのだ。 Chalkias S, Harper C, Vrbicky K, Walsh SR, Essink B, Brosz A, et al. A Bivalent Omicron-Containing Booster Vaccine against Covid-19. N Engl J Med. 2022 Oct 6; 387(14): 1279-1291. いずれにしてもファイザーとモデルナはオミクロンに対応したワクチンを開発し、米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)を得た。これが日本でも現在用いられている「オミクロン対応型」ワクチンだ。 で、この問題に一石を投じるであろう論文がつい先ほど(日本時間で2022年10月25日)投稿され、プレプリントで発表された。今回はこの論文を紹介したいと思う。余談だが、ラストオーサーはデビッド・ホウで、業界では知らぬものがいないHIV/AIDS関係の研究者だ。1996年には米・タイム誌の「今年の人」にも選ばれている。 Wang Q, Bowen A, Valdez R, Gherasim C, Gordon A, Lihong L, et al. Antibody responses to Omicron BA.4/BA.5 bivalent mRNA vaccine booster shot [Internet]. bioRxiv; 2022 [cited 2022 Oct 25]. p. 2022.10.22.513349. 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×