今年(2023年)3月中旬のわが国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の第八波における患者が急速に減少、マスク着用の基準も変わり、来る5月には特例措置を伴いながらも感染症法上の扱いが第2類相当から第5類に変更される予定である。流行の大きな波がなぜ急速に減退したのか。さまざまな変異株や派生株が出現・消退する中、第九波や第十波と称されるような大きな波の到来はあるのか。今後のCOVID-19の動向を考えてみたい。