5類コロナに求められる「安価な治療薬」候補 フルボキサミン+ブデソニド吸入で重症化リスク半減 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:単剤ではインパクト不足、日本ではほとんど使用されず フルボキサミンとブデソニド吸入といえば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療として期待されていた薬剤である〔前者は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、後者は吸入ステロイド薬〕。 ブデソニド吸入は、コロナ禍初期、治療法がなかったころに当院(国立病院機構近畿中央呼吸器センター)でも用いていた時代がある。しかしながら、日本の臨床試験で有効性は示されず、やがて下火となった。酸素投与が不要で入院を要さない軽症COVID-19に対するブデソニド吸入が有症状期間を短縮させることが示されたが(Lancet Respir Med 2021; 9: 763-772)。14日間連続の吸入に見合う有効性としてはインパクトに乏しく、その後も臨床現場でCOVID-19に対して使用されることはほぼなかった。 フルボキサミンについては、早期診断されたCOVID-19のハイリスク外来患者において、100mg1日2回10日間の投与により、重症化しての転院などが減少するというエビデンスが示されているものの(Lancet Glob Health 2022; 10: e42-e51)、その後50mg 1日2回10日間のレジメンでは、軽症~中等症のCOVID-19において回復までの時間を短縮しなかったと報告されている(JAMA 2023; 329: 296-305)。いずれにしても、日本ではほとんど用いられていないのが現状である。 この両者を併用したらどうなるか、というのが今回紹介する研究である(Ann Intern Med 2023年4月18日オンライン版)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×