コロナ予防戦略に異種ワクチン接種の検討を

mRNAワクチンのノーベル賞受賞の偉業にふと思う

東北文化学園大学医療福祉学部抗感染症薬開発研究部門 特任教授/
公益財団法人宮城県結核予防会 理事長 渡辺 彰

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第九波にようやく縮小傾向が見られつつある中、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のオミクロン株派生型XBB.1.5に対応した1価ワクチンの接種が進んでいる。現在使われているのは、ファイザー製のmRNAワクチン(商品名コミナティ)とモデルナ製のmRNAワクチン(スパイクバックス)である。一部では武田薬品工業製の組み換え蛋白ワクチン(ノババックス)も使われているが、主流はいまだmRNAワクチンである。一方、世界に目を転じると、ウイルスベクターワクチンや不活化ワクチン、組み換え蛋白ワクチン、DNAワクチンなど製法が異なるワクチンが幅広く開発され、使われている。以下、mRNAワクチンがもたらした功績を踏まえ、その他のSARS-CoV-2ワクチン(以下、コロナワクチン)における効果や、追加接種(ブースター接種)における異種ワクチン接種(交互接種)のメリットについて考える。

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