指南①「良いチーム」をつくるための3要素

「バーナードの組織論」で考える医療連携

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部より〕新連載「みぞひろ直伝!医師のための組織マネジメント道場」を始めます。院内で適切なチーム医療を実践するには、管理する側のベテラン医師にも、管理される側の若手医師にも、組織マネジメントの知識が欠かせません。医療コンサルタントとして数多くの組織開発を手がけてきた株式会社AMI&I代表取締役の溝口博重氏に、医療者にとって有用なマネジメント術を指南していただきます。

 病院長や診療科長に就任した先生から、「マネジメントを勉強したいのだが、何か良い方法はないか?」と聞かれることがよくあります。巷にはマネジメントに関する本があふれていますが、書かれている内容はそれぞれ微妙に異なっているので、どれが自分にとって参考になるのか分かりにくいかもしれません。

「マネジメント」という言葉の定義はさまざまですが、ピーター・ドラッカーによるものが有名です。

マネジメント=組織に成果を上げさせるための道具・機能・機関

 この定義は有名ですが、要するに「マネジメントとは手段である」と言っているにすぎません。ドラッカーは経営コンサルタントなので、正解を教えてくれるわけではなく、考え方を示唆してくれるにとどまるわけです。

 弊社(株式会社AMI&I)では、マネジメントを学ぶ上で「チェスター・バーナードの組織論」を案内しており、これまで15年間で100施設以上の医療機関で成果を出しています。そこで、連載第1回ではこの「バーナードの組織論」を紹介したいと思います。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする