2024年6月の医学カレンダー

日本皮膚科学会、米国糖尿病学会、日本重症筋無力症の日など

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕イラストのどこかに、今月にまつわる"何か"が隠されています。ぜひ探してみてください(正解は来月のカレンダーで発表します)。

2024年6月
June

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『マジシャン』

©下間正隆

MTロゴ
2 ・無痛分娩を考える日
・日本重症筋無力症の日
3 ・視能訓練士の日
・1873年、オットー・レーヴィ(アセチルコリンを同定したドイツ人薬理学者)が誕生
4 ・虫歯予防デー
5 ・ロコモ予防の日
6 ・補聴器の日
第97回日本内分泌学会(~8日、パシフィコ横浜ノース)
第71回日本麻酔科学会(~8日、神戸ポートピアホテル他
第123回日本皮膚科学会(~9日、国立京都国際会館)
7 ・緑内障を考える日
・むち打ち治療の日
・1811年、ジェームズ・シンプソン(クロロホルム麻酔を広めた英国人医師)が誕生
第69回日本透析医学会(~9日、パシフィコ横浜)
第15回日本プライマリ・ケア連合学会(~9日、アクトシティ浜松)
8 ・世界脳腫瘍啓発デー
12 ・1667年、フランス人医師ジャン=バティスト・ドニが、世界で初めて人に子羊の血を輸血
・1804年、高野長英が誕生
・1965年、新潟大学と新潟県庁が、同県阿賀野川流域で水俣病に似た有機水銀中毒(第二水俣病)の患者が発生と発表
欧州リウマチ学会(EULAR 2024、~15日、ウィーン)
13 ・1870年、ジュール・ボルデ(百日咳菌を発見したベルギー人細菌学者)が誕生
第60回日本肝臓学会(~14日、熊本城ホール)
第46回日本血栓止血学会(~15日、石川県立音楽堂他)
第66回日本老年医学会(~15日、ウインクあいち)
第61回日本リハビリテーション医学会(~16日、セルリアンタワー東急ホテル他)
14 ・世界献血者デー
・認知症予防の日
・1864年、アルツハイマー(アルツハイマー病の疾患概念を確立したドイツ人医師)が誕生
・1868年、ラントシュタイナー(ABO式血液型を発見したオーストリア人医師)が誕生
・1972年、榎美沙子らが「中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合」(中ピ連)を結成
第29回日本緩和医療学会・第37回日本サイコオンコロジー学会合同大会(~15日、神戸コンベンションホール)
15 ・1902年、エリクソン(「アイデンティティの理論」を提唱したドイツ人心理学者)が誕生
・1968年、東京大学医学部の学生が安田講堂を占拠しストライキに突入
・2012年、改正臓器移植法に基づき、6歳未満の男児から初めて臓器移植手術が行われる
17 ・1858年、伊東玄朴、大槻俊斎ら江戸の蘭学者が現在の千代田区岩本町にお玉ヶ池種痘所(東京大学医学部の起源)を設立
・1997年、臓器移植法成立
18 ・自閉症プライドデー
19 ・世界鎌状赤血球症デー
・1986年、東京でベトナム人の結合双生児ベトちゃんドクちゃんの急性脳症の手術実施
20 第120回日本精神神経学会(~22日、札幌コンベンションセンター他)
21 ・世界ALS/MND(筋萎縮性側索硬化症/運動ニューロン疾患)デー
・がん支え合いの日
第84回米国糖尿病学会(ADA 2024、~24日、オーランド)
第30回日本ヘリコバクター学会(~23日、倉敷アイビースクエア)
22 ・らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日
23 ・ドラベ症候群の日
・ハンセン病を正しく理解する週間(~29日)
24 ・1949年、改正優生保護法が公布、人工妊娠中絶の理由に「経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの」も含むようになった
26 ・国際麻薬乱用・不正取引防止デー
・1898年、落合英二(N-オキシド研究を牽引した薬学者)が誕生
27 ・障害者優先調達推進法の日
・1880年、ヘレン・ケラーが誕生
・1994年、長野県松本市で松本サリン事件が発生。8人が死亡、200人以上に中毒症状が発生
28 第67回日本腎臓学会(~30日、パシフィコ横浜ノース)
29 第42回日本骨代謝学会(~7月2日、那覇文化芸術劇場なはーと他)
30 ・1951年、覚醒剤取締法公布

Medical Tribune編集部からのコメント

 注目の学会が盛りだくさんの6月がやってきました。編集部員も毎週、日本各地へ取材に飛び回る予定です。

 56年前の6月15日、東京大学の安田講堂を医学部の学生らが一時的に占拠しました。いったんは機動隊により排除されたものの、学生側は反発し講堂は再度バリケードで封鎖され、翌年(1969年)1月18〜19日の有名な「攻防戦」まで学生側と大学側のにらみ合いが続くことになります。当時、まさに東京大学で研修医をされていた天野惠子氏へのインタビュー(「東大紛争中に渡米、激動の研修医時代」)や、大学紛争を経験した種村孝氏へのインタビュー(〔「肩書、資格なし」の脳外科医が歩んだ55年〕)も併せてお読みいただき、あの時代を生き抜き、将来を見いだされた先生方の医師人生を感じてください。

 さて、先月のイラストのモチーフは歌川国芳の「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」でした。隠されていた"何か"は①5月の誕生花すずらん(女性のかんざし)、②昔の胃カメラの接眼レンズ(日本消化器病学会・女性の目)、③内視鏡(口に入っている管)、④徳島の阿波踊り(顔の下の竹細工)、⑤胃がん(着物から透けている右端の物体)―です。今月も6月にまつわる"何か"探しをお楽しみください!


Profile



下間 正隆(しもつま まさたか)


日本赤十字豊田看護大学看護学部教授、インフェクションコントロールドクター。1982年、京都府立医科大学卒業。現在は日本赤十字豊田看護大学に勤務。著書に『イラスト祇園祭』(京都新聞出版センター、2014年)、『イラストみんなの感染対策』(照林社、2016年)、『イラスト京都御所』(京都新聞出版センター、2020年)、『カラーイラストで学ぶ新型コロナの感染対策』(金芳堂、2021年)など。近著に『イラスト二条城』(京都新聞出版センター、2024年)がある。


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