HIV感染症の今後の展開

国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター治療開発室長 水島 大輔氏

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HIV感染症は「特別」ではない

 HIV感染症領域の治療・予防はともに進歩が著しい。治療に関しては、抗ウイルス活性が高く、副作用が少ないインテグラーゼ阻害薬(INSTI)の登場によりHIV治療で難渋することはまれになり、治療薬も完成形に近づいている。ガイドラインの第一選択薬である1日1回1錠のシングル・タブレット(3剤または2剤の配合剤)を内服することで、数カ月以内に血中ウイルス量は検出限界未満に抑制される。これにより非感染者と同様の生活が送れるだけでなく、早期に診断・治療を受ければ余命も変わらないといっても過言ではない。

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