喘息患者にCOVID-19がもたらす長期的な影響
研究の背景:COVID-19への罹患は、長期的な重症喘息増悪や死亡のリスク要因となるか?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界的なパンデミックを引き起こした。このウイルス感染症は、①急性期には肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などの呼吸不全、②不整脈や急性心障害などの心血管系障害、③意識障害や痙攣などの中枢神経障害、④脳梗塞や虚血性心疾患、肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症―などの重篤な合併症を引き起こす場合や、急性期から持続する疲労感、倦怠感、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害などのいわゆる後遺症が残る場合があることについては、皆さんもご存じのことだろう。しかし、COVID-19への罹患による長期的な視野に立ったその後の問題点はあまり報告されていない。
今回、成人喘息患者においてCOVID-19への罹患がもたらす長期的な影響として、回復後の重症喘息増悪の頻度や長期的な予後に関する影響をビッグデータ解析した研究が示されたので、ご紹介したい(J Clin Immunol Pract 2024; 12: 1783-1793.e4)。
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関谷 潔史(せきや きよし)
国立病院機構相模原病院アレルギー・呼吸器科部長。2001年東邦大学医学部卒業。同大学大森病院呼吸器内科、労働者福祉健康機構東京労災病院呼吸器内科などの勤務を経て、2006年から国立病院機構相模原病院アレルギー・呼吸器科ならびに臨床研究センターで勤務。日本アレルギー学会専門医・指導医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医。
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