RSVワクチンの再接種、急ぐ必要はない

再接種の要否と接種間隔の延長による効果増大に迫る

東北文化学園大学医療福祉学部抗感染症薬開発研究部門 特任教授/
公益財団法人宮城県結核予防会 理事長 渡辺 彰

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 このところ、RSウイルス(RSV)感染症とそのワクチンに関する講演を行うと、ほぼ必ず「このワクチンは再接種が必要ですか」、「再接種するならいつがいいですか」という質問を受ける。背景として、RSV感染症は小児より成人、特に高齢者が罹患しやすく、重篤な経過をたどるケースも多いとの認識が広がり始めたことがある。また、こうしたワクチン効果の持続に関する質問が出てくる理由は、高齢者の健康寿命が長くなっているからでもあろう。しかし、急ぐ必要や慌てる必要はないようである。本稿では、最新の知見を基にRSVワクチンの再接種の是非について考えてみたい。

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