新機序経口抗菌薬gepotidacin、FDAが成人・青年期女性の単純性尿路感染症治療薬として申請受理

GSK

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 グラクソ・スミスクライン(GSK)は本日(10月25日)、新機序の経口抗菌薬gepotidacinについて、成人女性(40kg以上)および青年期女性(12歳以上、40kg以上)の単純性尿路感染症(uUTI)治療薬としての承認申請を米食品医薬品局(FDA)が受理したと発表した。

 女性の半数以上が生涯で一度はuUTIを発症し、約30%が再発するとされる。不快感や日常生活の制限など大きな負担を強いられるが、既存の抗菌薬は耐性率が高まっており、新たな治療薬の開発が求められている。

 今回の申請は、第Ⅲ相試験2件(EAGLE-2、EAGLE-3)の良好な結果に基づくもの。両試験の対象は、標準治療薬nitrofurantoinに感受性の尿路病原細菌による成人女性(40kg以上)および青年期女性(12歳以上、40kg以上)のuUTI患者。EAGLE-2試験における治療成功率は、nitrofurantoin群の47.0%に対しgepotidacin群では50.6%治療群間差4.3%、95% CI -3.6~12.1)、EAGLE-3試験では、それぞれ43.6%58.5%同14.6%、95%CI 6.4~22.8)とnitrofurantoinに対するgepotidacinの非劣性が示されたEAGLE-3試験では、nitrofurantoinに対するgepotidacinの優越性も示された。

 安全性と忍容性プロファイルは、過去のgepotidacinの試験結果と一致していた。Gepotidacin群で最も多く報告された有害事象は胃腸障害(下痢16%、悪心9%)で、大半が軽度(グレード1、69%)および中等度(グレード2、28%)だった。

 FDAは本申請を優先審査とし、審査終了予定日は2025年3月26日を予定している。承認されれば20年超ぶりのuUTIに対する新機序の経口抗菌薬となる。

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