抗RSV抗体clesrovimab、乳児への投与で良好な結果示す

MSD

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 MSDは11月7日までに、RSウイルス(RSV)感染症予防薬として開発中の抗モノクローナル抗体clesrovimab(開発コードMK-1654)について、生後初回のRSV感染流行期を迎える1歳までの健康な早産児および正期産児3,632例を対象に同薬の有効性と安全性を検討する第Ⅱb/Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験MK-1654-004で良好な結果が得られたと発表。詳細は米国感染症学会週間(IDWeek 2024、10月16~19日)で報告された。

 同試験では、事前に規定された全ての評価項目を達成し、5、6カ月時で一貫した結果が得られた。主要評価項目とした投与後150日時における治療が必要なRSV関連の下気道感染症(LRI)の発生率は、プラセボ群と比べclesrovimab群で有意に60.4%(95%CI 44.1~71.9%、P<0.001)低下し、副次評価項目とした150日時におけるRSV関連の入院も、clesrovimab群で有意なリスク低減が認められた(84.2%、95%CI 66.6~92.6、P<0.001)。

 有害事象および重篤な有害事象の発現率は両群で同程度であり、治療関連またはRSV感染関連の死亡例はなかった。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする