子宮体がんへのオラパリブ、コンパニオン診断薬が承認

ロシュ

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 ロシュ・ダイアグノスティックスは昨日(11月27日)、ミスマッチ修復(MMR)蛋白を検出する免疫組織化学染色(IHC)4項目(MMR IHC検査)について、11月21日に一部変更承認を取得し、子宮体がん患者に対するPARP阻害薬オラパリブのコンパニオン診断薬としての使用が認められたと発表した(関連記事「デュルバルマブとオラパリブ、進行・再発子宮体がんで適応追加」)。

 同社のMMR IHC検査は、がん組織中のMMR蛋白MLH1、PMS2、MSH2、MSH6の発現状態を評価し、MMR機能異常の有無を評価する体外診断用医薬品4品目。これら全ての蛋白発現が保持されていればMMR機能正常(pMMR)、いずれか1つでも消失していればMMR機能欠損(dMMR)と判定できる。化学療法歴のない進行・再発の子宮体がん患者にオラパリブを投与する際はpMMRを確認する必要があり、同社は「オラパリブの子宮体がん患者への適応を判定するための補助」としての使用が認められたことで、患者の治療アクセス改善が期待されるとしている。

 これら4品目は、これまでにペムブロリズマブの「がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形がん(標準的な治療が困難な場合に限る)」および「治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸がん」治療におけるコンパニオン診断薬として用いられている。

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