抗TROP2抗体薬物複合体、NSCLCのプール解析で良好な結果 第一三共 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 第一三共は12月6日、抗TROP2抗体薬物複合体Datopotamab Deruxtecan(Dato-DXd)について、Actionable遺伝子変異を有し前治療歴がある局所進行・転移性の非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とした第Ⅱ相試験TROPION-Lung05、NSCLCの二次/三次治療を対象とした第Ⅲ相試験TROPION-Lung01のプール解析結果を欧州臨床腫瘍学会アジア大会(ESMO Asia 2024、12月6~8日)で報告したと発表した。(関連記事「非小細胞肺がんへのダトポタマブ デルクステカン、OSで有意差示せず」) 今回のプール解析では、EGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者117例(TROPION-Lung05 78例、TROPION-Lung01 39例)を対象としたプール解析において、客観的奏効率(ORR)は42.7%(完全奏効 5例、部分奏効45例)、奏効期間中央値は7.0カ月、病勢制御率(DCR)は86.3%、無増悪生存(PFS)中央値は5.8カ月、全生存(OS)中央値は15.6カ月だった。 第三世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬オシメルチニブによる前治療歴のある96例における結果は全体と同様で、ORRは44.8%(完全奏効 4例、部分奏効 39例)、奏効期間中央値は6.9カ月、DCRは85.4%、PFS中央値は5.7カ月、OS中央値は14.7カ月だった。 安全性について新たな懸念は認められず、グレード3以上の治療関連有害事象発現率は23%。注目すべき有害事象として、口内炎、眼表面事象、治療関連の間質性肺疾患(ILD)が報告されたが、グレード4/5例はなかった。 同社は、今年(2024年)11月に米食品医薬品局(FDA)に対しEGFR遺伝子変異を有するEGFR標的療法を含む前治療歴がある局所進行・転移性のNSCLCを適応としてDato-DXdの承認申請を行っており、今回の結果が承認をサポートするものと期待している。なお、日本ではホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または転移性乳がんに対する二次・三次治療として承認申請済み(関連記事「第一三共、新規ADCをHR陽性かつHER2陰性転移性乳がんで承認申請」)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×