肺MAC症を診断しよう、使える!MAC抗体 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:急増する肺MAC症、認知度低いMAC抗体 肺非結核性抗酸菌(NTM)症の1つである肺Mycobacterium avium complex(MAC)症は急増している。現在、全国の医療機関で調査が行われているが、過去の記録を大幅に更新することが予想される。本稿執筆時点では10万人当たり20人近くに上ると予想されており、特に中高年女性や気管支拡張症がある患者では注意が必要である。 肺MAC症の診断は喀痰検査がゴールドスタンダードであるが、現在保険収載されている抗体として抗GPL-core IgA抗体(通称MAC抗体)と呼ばれるものがある。非常に臨床で有用であるが、残念ながら呼吸器専門医以外にはあまり広まっていない。 MAC抗体のよいところは、結核菌には糖脂質抗原〔Glycopeptidolipid(GPL)〕がないということである。インターフェロンγ遊離試験(IGRA;T-SPOT.TBやクォンティフェロン)と合わせると、効率的に肺NTM症の診断が可能な時代となっている。 メタ解析では、肺MAC症を疑った場合のMAC抗体価は、カットオフ値0.7U/mLで感度 69.6%、特異度 90.6%で診断可能とされており(Sci Rep 2016; 6: 29325)、実臨床でも0.7U/mLのカットオフ値をよく使っている。 今回紹介するのは、気管支拡張症のレジストリに登録された患者におけるMAC抗体価を検討した研究である(Chest 2024年10月25日オンライン版)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×