新規CAR-T細胞療法の4試験で良好な成績

ギリアド・サイエンシズ

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 ギリアド・サイエンシズは昨日(12月24日)までに、第66回米国血液学会(ASH)における新規CAR-T細胞療法brexucabtagene autoleucel(商品名Tecartus)に関する4件の臨床試験結果を公表した(関連記事「新規CAR-T療法が高い有効性」)。

 1件目は、再発/難治性のマントル細胞リンパ腫(R/R MCL)患者における単群、非盲検、第Ⅱ相臨床試験ZUMA-2のコホート3〔ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬(BTKi)未治療患者〕の主解析。中央値15.5カ月の追跡後、91%の全奏効率(ORR)および 73%の完全奏効率(CR)を示した。

 2件目は、同試験のコホート1〔brexucabtagene autoleucelのピボタルな投与(2×106抗CD19CAR-T細胞/kg)を受け、少なくとも2つの前治療歴がある68例〕、コホート2〔同じ設定で低量投与(0.5×106抗CD19 CAR-T細胞/kg)〕で、コホート1の全生存(OS)中央値は46.5カ月、60カ月時点のORRは39%コホート2では、それぞれ未達、54%だった。

 3件目は、再発/難治性のB前駆細胞性急性リンパ性白血病(R/R B-ALL)患者に対するbrexucabtagene autoleucelのリアルワールドアウトカム(高リスク特性、前治療別)CIBMTR レジストリのリアルワールド解析。6カ月時点の推定奏効持続期間(DOR)率は67%、無再発生存(RFS)率は55%、OS率は80%だった。

 4件目は、標準全身療法や造血幹細胞移植に奏効が見られない/奏効後に再発した成人急性リンパ性白血病(ALL)患者を対象としたbrexucabtagene autoleucelの国際多施設共同(米国、カナダ、欧州)、単群、非盲検、登録、第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験ZUMA-3(進行中)。12カ月を超えて継続するDORを達成した患者の半数は骨髄芽球率50%以上で、疾病負担に関係なく、同薬が効果をもたらす可能性が示された。

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