チルゼパチド、FDAが肥満症のある中等度~重度の閉塞性睡眠時無呼吸で承認

イーライリリー

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 イーライリリーは1月16日までに、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチド(商品名ゼップバウンド)について、肥満症のある成人の中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する治療薬として米食品医薬品局(FDA)の承認を取得したと発表した。同適応では唯一の治療薬となる。(関連記事「チルゼパチド、肥満症で効能追加」)

 今回の承認は、第Ⅲ相プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)SURMOUNT-OSAに基づくもの。同試験では、肥満(BMI 30以上、日本のみ27以上)を合併し中等症~重症〔無呼吸態呼吸指数(AHI)15以上〕の成人OSA患者469例を対象に、チルゼパチドを週1回最大10mgまたは15mgを投与した。その結果、気道陽圧(PAP)療法併用の有無にかかわらず、プラセボ群と比べチルゼパチド群ではAHIが有意に改善した(関連記事「チルゼパチドは肥満の睡眠時無呼吸にも有効」)。

 なお、同薬は運動療法および食事療法とともに使用する必要があり、他のチルゼパチドを含む製品やGLP-1受容体作動薬との併用は認められていない。

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