MSI-H/dMMR進行・再発大腸がんにイピニボが有効

ブリストルマイヤーズ スクイブ

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 ブリストルマイヤーズ スクイブと、同社と戦略的提携契約を締結している小野薬品工業は昨日(1月27日)、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復機構欠損(dMMR)を有する治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん(mCRC)患者を対象に、ニボルマブ(商品名オプジーボ)とイピリムマブ(商品名ヤーボイ)の併用療法をニボルマブ単剤療法と比較評価した第Ⅲ相試験CheckMate-8HWの解析結果を発表した(関連記事「MSI-H/dMMR進行・再発大腸がんへのイピニボ、欧州で承認取得」)。

 中央値47カ月の追跡調査において、盲検下独立中央評価委員会(BICR)の評価による無増悪生存期間(PFS)は、単剤療法群と比べて併用療法群で有意かつ臨床的に意義のある改善を示した(ハザード比0.62、95%CI 0.48~0.81、P=0.0003)。

 BICRの評価による奏効率(ORR)は、単剤療法群と比較して併用療法群で有意に高かった(併用療法群71% vs. 単剤療法群58%、P=0.0011)。併用療法群の安全性プロファイルは、これまでに報告されたデータと一貫していた。グレード3~4の治療関連有害事象は併用療法群が22%、単剤療法群が14%だった。新たな安全性シグナルは認められなかった。

 なお、これらの結果は2025年米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2025)およびLancetでも発表された。

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