T字管MAJ-891使用に関する医療機関への是正措置を実施

オリンパス

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 オリンパスは本日(1月30日)、同社製内視鏡の処置具チャンネルに装着するアクセサリー「T字管(絶縁タイプ)MAJ-891」について、不適切なリプロセス(洗浄・消毒・滅菌)の実施に伴う製品の汚染リスクに関して自主的な医療現場への是正措置を行うと発表した。(関連記事「医療ごみ、使い捨てはなぜ減らないのか」)

 MAJ-891は、膀胱腎盂鏡(CYFシリーズ)、尿管腎盂鏡(URFシリーズ)、胆道鏡(CHFシリーズ)、子宮鏡(HYFシリーズ)など、一部の同社製内視鏡の処置具に装着することで送液/灌流、内視鏡治療用アクセサリーの使用を可能にする医療機器。

 同社は、患者の健康危害および死亡1例を含む有害事象の報告を受け、本件の調査および確認を実施した。その結果、MAJ-891の不適切かつ不完全なリプロセスによる汚染の可能性がある医療機器の使用により、感染症を含む健康危害が生じる可能性が想定された。

 同製品は2022年に米国市場で販売終了したものの再利用が可能であるため、それ以前に購入した当該製品の使用が継続されている可能性がある。そこで同社は、昨年(2024年)12月18日付で米国の顧客に対し注意喚起を促すレターを送付、代替品の使用を推奨している。代替品がない場合は、取扱説明書に従い当該製品を適切に分解してから洗浄、消毒、滅菌を行うよう注意喚起している。

 なお、米国以外の地域においても同様の注意喚起を促すレターを送付しているという。

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