全身型重症筋無力症の治療薬nipocalimab、第Ⅲ相試験で有効性示す

ヤンセンファーマ

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 ヤンセンファーマは2月3日までに、開発中のモノクローナル抗体nipocalimabを用いて、抗体陽性の全身型重症筋無力症患者を対象に実施したピボタル第Ⅲ相試験VIVACITY-MG3の結果が、Lancet Neurologyに掲載されたと発表した。同薬は現在、全身型重症筋無力症の治療薬として承認申請中である。(関連記事「Nipocalimab、全身型重症筋無力症で承認申請」)

 VIVACITY-MG3の対象は、抗AChR抗体、抗MuSK抗体、抗LRP4抗体陽性の全身型重症筋無力症患者で、主要評価項目は22~24週におけるMG-ADLスコア(重症筋無力症患者における日常生活動作の指標、0~24点、高スコアほど重症)のベースラインからの平均変化量だった。

 検討の結果、プラセボ群と比べnipocalimab群で、24週間にわたってMG-ADLスコアの有意かつ臨床的に意義のある改善が示された。また、nipocalimab群では忍容性のある安全性プロファイルを示し、投与中止につながる有害事象の発現率はプラセボ群と同程度だった(5.1% vs. 7.1%)。

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