アルミノックス治療の有効性示すリアルワールドデータを発表

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 楽天メディカルは2月4日、1月30~31日に開催された第34回日本頭頸部外科学会において、同社が開発した医薬品「アキャルックス点滴静注250mg」と医療機器レーザ装置「BioBladeレーザシステム」を用いた頭頸部がんに対する治療法、頭頸部アルミノックス治療(光免疫療法)に関する観察研究の結果を発表したと報告した(関連記事「アルミノックス治療、国内第Ⅰ相試験を開始」)。

 研究では、実臨床下で2021年1月~2022年9月に頭頸部アルミノックス治療を開始した77例(24施設)を登録。主要評価項目の腫瘍体積減少率による照射病変ごとの抗腫瘍効果としては、全奏効率が60.8%(45病変)、疾患制御率が95.9%(71病変)であった。

 また、治療関連有害事象の発現割合は63.2%(48例)で、その内訳は疼痛15.8%、喉頭浮腫11.8%、咽頭浮腫9.2%など。うちGrade 3以上は31.6%(24例)で、その内訳は膜の炎症5.3%、喉頭浮腫5.3%などで、多くが一過性の事象であり管理可能、良好な安全性プロファイルを示した。

 これらの結果から、頭頸部アルミノックス治療は頭頸部がんの局所制御を目的とした治療として有用であることが示唆された。

 

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