背景:髪の毛を食べ、胃石となって残留する疾患 ラプンツェル症候群は異食症があり、それによって胃や腸などの消化管通過障害を起こす疾患である。抜毛症に伴い髪の毛を食べるケースがほとんどで、それによって生じる毛髪胃石は、重篤なケースでは食道や十二指腸にまで及ぶ。嘔吐や腹痛などの消化管通過障害の症状の他、徐々に痩せていき、胃に毛がたまると外から塊を触れることができるケースもある。今回、自院でも経験したラプンツェル症候群の症例報告がインドでなされたので紹介する(Int J Surg Case Rep 2025; 126: 110714)。