由来はあの童話!? ラプンツェル症候群とは

食道や十二指腸にまで及ぶ重篤なケースも

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

背景:髪の毛を食べ、胃石となって残留する疾患

 ラプンツェル症候群は異食症があり、それによって胃や腸などの消化管通過障害を起こす疾患である。抜毛症に伴い髪の毛を食べるケースがほとんどで、それによって生じる毛髪胃石は、重篤なケースでは食道や十二指腸にまで及ぶ。嘔吐や腹痛などの消化管通過障害の症状の他、徐々に痩せていき、胃に毛がたまると外から塊を触れることができるケースもある。今回、自院でも経験したラプンツェル症候群の症例報告がインドでなされたので紹介する(Int J Surg Case Rep 2025; 126: 110714)。

羽白 誠はしろ まこと

はしろクリニック院長。大阪大学大学院招聘教員

1986年大阪大学医学部卒業。1991年大阪大学大学院(皮膚科学)で博士課程修了。1994年箕面市立病院皮膚科医長、関西労災病院皮膚科医長、1999年大阪大学大学院非常勤講師、2001年国立大阪病院(現国立病院機構大阪医療センター)皮膚科部長、2004年大阪警察病院皮膚科部長、2008年神戸女学院大学人間科学部非常勤講師を経て、現職(大阪大学大学院招聘教員は2005年から)。

羽白 誠
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