テゼペルマブ、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の第Ⅲ相で迅速かつ持続的な効果示す

アストラゼネカ

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 アストラゼネカは3月7日までに、ヒト抗胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)モノクローナル抗体テゼペルマブ(商品名テゼスパイア)について、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎を対象とした第Ⅲ相WAYPOINT試験の結果を米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)と世界アレルギー機構(WAO)の共同会議で発表。プラセボ群と比べ、テゼペルマブ群では鼻茸の重症度が低減し、その後の手術および全身性副腎皮質ステロイドの必要性を有意に減少させたと報告した。結果の詳細はN Engl J Med202531日オンライン版)に掲載された。(関連記事「抗TSLP抗体テゼペルマブの実力」「テゼペルマブ、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎対象の第Ⅲ相で共主要評価項目達成」)

 同試験では、共主要評価項目とした52週時点における総鼻茸スコアと平均鼻閉スコアのベースラインからの変化量について、プラセボ群と比べテゼペルマブ群では、鼻茸スコア(平均差-2.065、95%CI -2.389~-1.742)、鼻閉スコア(同-1.028、-1.201~-0.855)のいずれも有意な減少が認められた(全てP<0.0001)。

 主な副次評価項目を見ると、プラセボ群に比べテゼペルマブ群では鼻茸手術の必要性が98%〔ハザード比(HR)0.02、95%CI 0.00〜0.09〕、副腎皮質ステロイド投与の必要性が88%(同0.12、0.04〜0.27)有意に減少した(P<0.0001)。

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