GLP-1RAで「禁煙」に成功しても「血圧大幅上昇」

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〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。3月3~9日の1週間に公開された論文からフォーカスしたのは「GLP-1受容体作動薬の禁煙効果」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。

「禁煙」「節酒」効果も期待されるGLP-1RA

 GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)は「血糖改善」と「減量」以外にも、多くの有効性が期待されている。「禁煙」、そして「節酒」もその一つだ。しかし「禁煙」については、ランダム化比較試験(RCT)SKIPでデュラグルチドはプラセボを上回る有効性を確認できなかった(EclinicalMedicine 2023; 57: 101865)。

 加えて今回、同試験の事前設定追加解析の結果、GLP-1RAで禁煙が成功しても、薬剤中止後、長期的には血圧に悪影響を与える可能性も明らかになった。スイス・University Hospital BaselのJulia Beck氏らが3月3日、Eur J Prev Cardiolで報告した。

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