オンコリスバイオファーマは3月26日、出願していた「腫瘍溶解アデノウイルスの投与方法に関する用法特許」について、日本国内で特許査定を受けたと発表した。特許料を納付後に同特許権が成立し、期限は2040年5月までとなる見通しだ。(関連記事「腫瘍溶解ウイルス、国がんで医師主導治験」「腫瘍溶解性ウイルス、肝細胞がんで第Ⅰ相開始」) 今回査定されたのは、腫瘍溶解性アデノウイルスOBP-301(商品名テロメライシン)を内視鏡で投与する際に、安定した治療効果を発揮するために必要な用法をカバーする技術。日本や米国などで実施した食道がん、胃食道接合部がん、胃がんなどの臨床試験では、内視鏡を用いて同特許の方法でOBP-301を投与した実績がある。 なお、同社はOBP-301について、2025年12月期に食道がん治療再生医療等製品として承認申請する予定だという。