武田薬品工業は昨日(3月27日)、経口投回腸胆汁酸トランスポーター(IBAT)阻害薬マラリキシバット塩化物(商品名リブマーリ内用液10mg/mL)について、アラジール症候群(ALGS)・進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)における胆汁うっ滞に伴う瘙痒治療薬として製造販売承認を取得したと発表した。同適応症を有する薬剤は日本初となる。(関連記事「武田、希少肝疾患の治療薬を承認申請」) 同薬は、米・Mirum Pharmaceuticals社が開発、日本では2019年9月に武田薬品工業が独占的開発・販売に関するライセンス契約を締結し、希少疾病用医薬品に指定されていた。 今回の承認は、ALGSを対象とした国内第Ⅲ相試験TAK-625-3001およびPFICを対象とした国内第Ⅲ相試験TAK-625-3002、複数の海外臨床試験の結果に基づくもの。既に欧米を中心にALGSでは40カ国以上、PFICでは30カ国以上で承認されている。