チソツマブ べドチン、がん化学療法後増悪の進行/再発子宮頸がんの単独治療で承認

ジェンマブ

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 ジェンマブは昨日(3月27日)、抗悪性腫瘍薬/組織因子標的抗体微小管阻害薬複合体チソツマブ べドチン(商品名テブダック点滴静注用40mg)について、がん化学療法後に増悪した進行または再発の子宮頸がんの治療薬として承認を取得したと発表した。今回の適応症ではファーストインクラス薬となる。(関連記事「新規ADCのtisotumab vedotin、進行・再発子宮頸がんで承認申請」)

 今回の承認は、化学療法の前治療歴がある進行/再発の子宮頸がん患者を対象とした第Ⅲ相国際共同試験innovaTV 301などの成績に基づくもの。化学療法群(249例)に⽐ベ、チソツマブ ベドチン群(253例)では死亡リスクが30%有意に低減し〔ハザード⽐(HR)0.70 、95%CI 0.54~0.89、P=0.0038〕主要評価項目である全⽣存(OS)中央値は、チソツマブ ベドチン群で有意に良好だった(9.5カ月 vs. 11.5カ月)。

 副作用は、チソツマブ ベドチン群250例(日本人50例を含む)中219 例(87.6%)に認められ、主なものは結膜炎(76例、30.4%)、悪心(73例、29.2%)、末梢性感覚ニューロパチー(67例、26.8%)、脱毛症(61例、24.4%)、鼻出血(57例、22.8%)などだった。

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