ウゴービ2.4mg、過体重/肥満の非糖尿病患者における全ての心血管イベントを減少

ノボ ノルディスクファーマ

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 ノボ ノルディスクファーマは昨日(4月2日)までに、過体重/肥満かつ心血管疾患(CVD)の既往がある非糖尿病患者を対象に、GLP-1受容体作動薬セマグルチド(商品名ウゴービ)2.4mg週1回皮下投与の心血管安全性を検討する二重盲検並行群間ランダム化優越性試験SELECTのサブ解析結果を公表。セマグルチド群で全ての心血管イベント(心血管死、心筋梗塞、脳卒中、冠動脈血行再建術、入院を要する不安定狭心症)が有意に減少したと報告した(関連記事「GLP-1薬ウゴービで心血管疾患が20%減少」)。 

 SELECT試験の事前に規定した副次解析では、セマグルチド2.4mg投与により主要心血管イベント(MACE:心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中の複合)の初回発現リスクがプラセボ群とべて20%低下し(ハザード比0.80、95%CI 0.73~0.87)、全てのイベント発現(初回および2回目以降)が22%低下した(平均比0.78、95%CI 0.70~0.86、全てP<0.001)。またプラセボ群と比べ、心筋梗塞が31%低下し(平均比0.69、95%CI 0.58~0.82)、冠動脈血行再建術施行も26%低下しており(同0.74、0.65~0.84、全てP<0.001)、全ての心血管イベントの減少につながっていた。
 なお今回の解析では、平均39.8カ月の追跡期間中に1万7,604例で3,031 件の心血管イベントが発現し、うち1,947件(64%)が初回イベント、1,084件(36%) が2回目以降の再発イベントであった。冠動脈血行再建術施行は初回イベントの27.2%、再発イベントの72.9%に相当し、初回イベントの26.2%、再発イベントの10.3%が心筋梗塞だった。
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