新規抗認知症薬trontinemab、年内に第Ⅲ相開始へ

中外製薬、ロシュ

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 中外製薬は4月4日までに、ロシュ社が新規抗認知症薬として開発中の抗アミロイドβモノクローナル抗体trontinemabについて、海外での開発状況を掲出。国際アルツハイマー病・パーキンソン病学会(AD/PD 2025、4月1~5日)で、現在進行中の第Ⅰb/Ⅱa相臨床試験Brainshuttle ADの良好な成績を報告したと発表した。

 同試験の二重盲検期間では、アルツハイマー病患者114例を対象にtrontinemab 1.8/3.6mg/kgの有効性および安全性を検討。同薬は用量依存的にアミロイドプラークを減少させ、28週時におけるアミロイド濃度24センチロイド以下達成率は、3.6mg/kg群で81%(26例中21例)に上った。

 安全性および忍容性プロファイルは良好で、アミロイド関連画像異常-浮腫(ARIA-E)が認められたのは5%未満(114例中3例)だった。

 今回の結果を踏まえ、ロシュは年内に第Ⅲ相試験を開始するとしている。

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