アストラゼネカは5月9日、コントロール不良の喘息患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験KALOSおよびLOGOSにおいて、3剤配合治療薬ブデソニド320μg/グリコピロニウム臭化物28.8μg/ホルモテロールフマル酸塩水和物9.6μg(商品名ビレーズトリ エアロスフィア)が主要評価項目を達成し、吸入ステロイド薬(ICS)と長時間作用性β2刺激薬(LABA)の2剤配合治療薬と比べて有意かつ臨床的に意味のある肺機能改善をもたらしたと発表した。(関連記事「喘息要素の乏しいCOPDにも3剤配合剤が有用か」) KALOSとLOGOSは同一デザインの二重盲検ランダム化比較試験で、コントロール不良の成人および青年の喘息患者を対象に3剤配合治療薬とICS/LABAによる維持療法を比較するもの。新たな安全性または忍容性シグナルは特定されなかった。 両試験の詳細な結果は各国の規制当局に提出され、近日中に学会で発表される予定。 3剤配合治療薬は、米国、欧州連合(EU)、中国、日本を含む世界80カ国以上で成人の慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬として承認されている。