アストラゼネカは本日(5月13日)までに、同社が製造販売するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬アカラブルチニブ(商品名カルケンス)とベンダムスチン、リツキシマブとの併用療法が、欧州連合(EU)において自家造血幹細胞移植が不適応で前治療歴のないマントル細胞リンパ腫(MCL)の成人患者に対する治療薬として承認されたと発表した。EUにおいてこの適応症に対する一次治療として承認された最初で唯一のBTK阻害薬となる。 今回の承認は国際第Ⅲ相臨床試験ECHOの結果に基づくもので、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品評価委員会(CHMP)から承認勧告を受けていた(関連記事「マントル細胞リンパ腫へのアカラブルチニブ+免疫化学療法、CHMPが承認勧告」)。同薬は米国など数カ国でこの適応症に対し既に承認されており、現在は日本および他国で申請が審査中である。