Linerixibatで胆汁うっ滞性瘙痒症が改善

GSK

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 グラクソ・スミスクライン(GSK)は昨日(5月21日)までに、回腸胆汁酸トランスポーター阻害薬linerixibat(開発コードGSK2330672)について、原発性胆汁性胆管炎(PBC)に関連する胆汁うっ滞性瘙痒症の成人患者を対象とした第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験GLISTENにおいて、主要評価項目および主な副次評価項目を達成したと発表した。(関連記事「Linerixibat、原発性胆汁性胆管炎における胆汁うっ滞性瘙痒症に良好な結果」)

 linerixibatは、胆汁酸の再吸収阻害作用を介し、循環血中のさまざまな起痒物質を減少させることが期待されている。米食品医薬品局と欧州医薬品庁は、PBCにおける胆汁うっ滞性瘙痒症治療を適応として同薬を希少疾病用医薬品に指定している。

 同試験では、主要評価項目とした24週時におけるNumerical Rating Scale(NRS)で評価した月間痒みスコアのベースラインからの変化量について、プラセボ群と比べてlinerixibat群で有意な改善が示された〔最小二乗平均値(LSM)の群間差-0.72、95%CI -1.15~-0.28、P=0.001〕。副次評価項目のうちQOLに影響する痒み関連した睡眠障害についても、linerixibat群で有意に改善(睡眠スコアのLSMの群間差-0.53、同-0.98~-0.07、P=0.024)。24週時に臨床的意義のある痒みの改善(WI-NRSが3ポイント以上減少)を報告した患者割合は、プラセボ群の43%に対しlinerixibat群で56%と有意差が認められた(群間差13%、同0~27%、名目上のP=0.043)。安全性の懸念は示されなかった。

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